国宝仏像一覧 PR

【国宝仏像データベース】国宝指定の仏像一覧と国宝仏像マップ

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国宝とは国民の宝物であると国から認められたものの中から、特に大事なものや世界のなかでも貴重だと指定されたもののこと。

国宝の指定を受けている仏像も数多く存在します!

国宝仏像データベースでは国宝に指定されている仏像を一覧でご紹介いたします。

国宝の仏像めぐりというのも仏像を見ていく中では人気のあるめぐり方です。国宝仏像を巡ったことがない人は、これを参考にぜひ巡ってみてはいかがでしょうか。

すでに仏像を巡っているという人はどれだけ自分が巡れているのかチェックしてみてくださいね。

国宝指定の仏像一覧

 

都道府県寺院名仏像名年代備考リンク
岩手中尊寺金色堂内諸像藤原時代詳細
福島勝常寺薬師如来坐像及び両脇侍像8世紀 予約拝観詳細
東京大倉集古館普賢菩薩騎象像藤原末期 ※現在修理中
東京深大寺銅像釈迦如来倚像7世紀 2017年指定
神奈川高徳院阿弥陀如来坐像(通称:鎌倉の大仏)鎌倉中期
静岡願成就院阿弥陀如来坐像・毘沙門天立像・不動明王及二童子立像鎌倉時代運慶作詳細
滋賀園城寺(三井寺)智証大師坐像(中尊大師)藤原時代
唐院大師堂(10月29日のみ)
滋賀園城寺(三井寺)智証大師坐像(御骨大師)891年頃唐院大師堂
滋賀園城寺(三井寺)新羅明神坐像藤原時代新羅善神堂
滋賀向源寺十一面観音立像平安初期渡岸寺観音堂詳細
京都東寺五菩薩像839年講堂詳細
京都東寺五大明王像839年講堂詳細
京都東寺四天王立像839年講堂詳細
京都東寺梵天坐像・帝釈天半跏像839年講堂詳細
京都東寺兜跋毘沙門天立像唐時代
宝物館(春と秋に特別公開)
詳細
京都東寺不動明王坐像・天蓋平安初期
西院御影堂(大師堂) 非公開
詳細
京都東寺僧形八幡神坐像・女神坐像平安初期鎮守八幡宮詳細
京都東寺弘法大師坐像1233年
西院御影堂(大師堂) ※毎月21日の御影供で開帳
詳細
京都六波羅蜜寺十一面観音立像951年
辰年開帳。次回2024年予定
詳細
京都三十三間堂千手観音坐像鎌倉初期詳細
京都三十三間堂二十八部衆立像鎌倉初期詳細
京都三十三間堂千手観音立像平安~鎌倉1001体 2018年新指定詳細
京都三十三間堂風神・雷神像鎌倉中期詳細
京都法性寺千手観音立像924年非公開
京都醍醐寺薬師如来及両脇侍像913年頃
霊宝館(春秋の特別展期間に公開)
京都醍醐寺虚空蔵菩薩立像9世紀
東京国立博物館(不定期公開)
京都広隆寺弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)飛鳥時代霊宝殿詳細
京都広隆寺弥勒菩薩半跏像(泣き弥勒)飛鳥後期霊宝殿詳細
京都広隆寺不空羂索観音立像平安初期霊宝殿詳細
京都広隆寺千手観音立像平安初期霊宝殿詳細
京都広隆寺十二神将立像1064年霊宝殿詳細
京都広隆寺阿弥陀如来坐像平安初期講堂詳細
京都神護寺薬師如来立像~793年金堂
京都神護寺五大虚空蔵菩薩坐像平安初期
多宝塔春(5月)と秋(10月)に公開
京都鞍馬寺毘沙門天・吉祥天・善膩師童子像1127年霊宝殿
京都仁和寺阿弥陀如来及両脇侍像平安初期
霊宝館(春秋の特別観覧期間に公開)
詳細
京都仁和寺薬師如来坐像1103年霊明殿 詳細
京都清凉寺釈迦如来立像・像内納入品宋時代
本堂・公開時期の指定あり
詳細
京都清凉寺阿弥陀如来及両脇侍像896年
霊宝館(4,5月と10月,11月に開館)
詳細
京都三千院阿弥陀如来及両脇侍像1148年
京都法界寺阿弥陀如来坐像藤原時代
京都宝菩提院菩薩半跏像平安初期詳細
京都観音寺十一面観音立像天平時代
京都平等院阿弥陀如来坐像1053年
京都平等院天蓋1053年
京都平等院雲中供養菩薩像1053年
京都蟹満寺釈迦如来坐像白鳳時代 Googleマップで拝観できるよ!(こちら)
京都浄瑠璃寺阿弥陀如来坐像1107年
京都浄瑠璃寺四天王立像藤原時代
多聞天は京都国立博物館、広目天は東京国立博物館に寄託
京都安祥寺木造五智如来坐像851~59年京都国立博物館へ寄託。※2019年国宝新指定
奈良東大寺盧舎那仏坐像(通称:奈良の大仏)752年大仏殿 詳細
奈良東大寺不空羂索観音立像747年法華堂 詳細
奈良東大寺日光菩薩・月光菩薩立像天平前期東大寺ミュージアム 詳細
奈良東大寺梵天・帝釈天立像天平前期法華堂詳細
奈良東大寺四天王立像747年法華堂詳細
奈良東大寺金剛力士立像天平前期法華堂詳細
奈良東大寺執金剛神立像天平前期法華堂(12月16日のみ)詳細
奈良東大寺四天王立像天平時代戒壇堂詳細
奈良東大寺良弁僧正坐像藤原時代開山堂(12月16日のみ)詳細
奈良東大寺金剛力士立像1203年南大門 詳細
奈良東大寺俊乗上人坐像鎌倉時代俊乗堂(7月5日のみ)詳細
奈良東大寺僧形八幡神坐像1201年八幡殿(10月5日のみ)詳細
奈良東大寺誕生釈迦仏立像天平時代東大寺ミュージアム詳細
奈良東大寺木造弥勒仏坐像9世紀東大寺ミュージアム詳細
奈良興福寺仏頭685年国宝館詳細
奈良興福寺十大弟子立像734年国宝館詳細
奈良興福寺八部衆立像734年国宝館詳細
奈良興福寺板彫十二神将立像藤原時代国宝館詳細
奈良興福寺金剛力士立像鎌倉時代国宝館詳細
奈良興福寺天燈鬼・龍燈鬼立像1215年国宝館詳細
奈良興福寺千手観音立像~1229年国宝館詳細
奈良興福寺法相六祖坐像1189年国宝館詳細
奈良興福寺維摩居士坐像1196年東金堂詳細
奈良興福寺文殊菩薩坐像鎌倉初期東金堂詳細
奈良興福寺四天王立像平安初期東金堂詳細
奈良興福寺十二神将立像1207年東金堂詳細
奈良興福寺弥勒仏坐像1208年北円堂(春と秋に公開)詳細
奈良興福寺四天王立像791年北円堂(春と秋に公開)詳細
奈良興福寺無着・世親菩薩立像1208年北円堂(春と秋に公開)詳細
奈良興福寺不空羂索観音坐像1189年南円堂(10月17日のみ)詳細
奈良興福寺四天王立像1189年南円堂(10月17日のみ)詳細
奈良興福寺四天王立像1189南円堂(10月17日)2018年新指定詳細
奈良元興寺薬師如来立像平安初期なら仏像館 詳細
奈良唐招提寺鑑真和上坐像763年
御影堂(6月5日~6月7日開帳)
奈良唐招提寺盧舎那仏坐像779年金堂
奈良唐招提寺千手観音立像平安初期金堂
奈良唐招提寺梵天・帝釈天立像平安初期金堂
奈良唐招提寺四天王立像平安初期金堂
奈良唐招提寺薬師如来立像平安初期金堂
奈良唐招提寺薬師如来立像奈良時代新宝蔵※2019年国宝新指定
奈良唐招提寺伝衆宝王菩薩立像奈良時代新宝蔵※2019年国宝新指定
奈良唐招提寺伝獅子吼菩薩立像奈良時代新宝蔵※2019年国宝新指定
奈良唐招提寺伝大自在王菩薩立像奈良時代新宝蔵※2019年国宝新指定
奈良唐招提寺木造二天王立像奈良時代新宝蔵※2019年国宝新指定
奈良薬師寺薬師如来及両脇侍像697年?金堂詳細
奈良薬師寺観音菩薩立像白鳳後期東院堂詳細
奈良薬師寺僧形八幡神・神功皇后・仲津姫命坐像平安初期なら仏像館詳細
奈良新薬師寺薬師如来坐像793年
奈良新薬師寺十二神将立像天平時代
奈良法華寺十一面観音立像平安初期
春と秋に特別開扉 (3/20~4/7, 6/7~8, 10/25~11/7)
奈良西大寺叡尊坐像1280年愛染堂
奈良なら仏像館薬師如来坐像9世紀なら仏像館 詳細
奈良円成寺大日如来坐像1176年多宝塔
奈良法隆寺釈迦如来及び両脇侍像623年金堂詳細
奈良法隆寺四天王立像飛鳥時代金堂詳細
奈良法隆寺薬師如来坐像607年頃金堂詳細
奈良法隆寺毘沙門天,吉祥天立像1078年金堂詳細
奈良法隆寺観音菩薩立像(百済観音)飛鳥後期大宝蔵殿詳細
奈良法隆寺観音菩薩立像(夢違観音)白鳳時代大宝蔵殿詳細
奈良法隆寺阿弥陀如来及び両脇侍像等8世紀初大宝蔵殿詳細
奈良法隆寺観音菩薩立像(九面観音)唐時代大宝蔵殿詳細
奈良法隆寺地蔵菩薩立像9世紀末大宝蔵殿詳細
奈良法隆寺塔本四面具711年五重塔詳細
奈良法隆寺薬師如来坐像天平時代西円堂詳細
奈良法隆寺観音菩薩立像(救世観音)飛鳥時代
夢殿(4/11~5/18と10/22~11/22)
詳細
奈良法隆寺行信僧都坐像750年
夢殿(4/11~5/18と10/22~11/22)
詳細
奈良法隆寺道詮律師坐像876年
夢殿(4/11~5/18と10/22~11/22)
詳細
奈良法隆寺薬師如来及び両脇侍坐像990年大講堂詳細
奈良法隆寺聖徳太子,山背王,殖栗王,卒末呂王,恵慈法師坐像~1110年
聖霊院(3月22日~24日)
詳細
奈良法隆寺釈迦如来及び両脇侍坐像10世紀中
上御堂(11月1日~3日)
詳細
奈良中宮寺菩薩半跏像飛鳥時代
奈良聖林寺十一面観音立像天平時代
奈良安倍文殊院騎獅文殊菩薩及脇侍像鎌倉時代快慶作
奈良室生寺伝・釈迦如来立像9世紀末
金堂 元は薬師如来という説も
奈良室生寺十一面観音立像10世紀頃金堂
奈良室生寺釈迦如来坐像9世紀末弥勒堂
奈良岡寺義淵僧正坐像8世紀末なら仏像館寄託
奈良当麻寺弥勒仏坐像681年
奈良吉野水分神社玉依姫命坐像1251年非公開
大阪観心寺如意輪観音坐像~851年4月17~18日
大阪道明寺十一面観音立像10世紀毎月18日,25日
大阪葛井寺千手観音坐像天平時代毎月18日
大阪獅子窟寺薬師如来坐像平安初期要予約
大阪金剛寺木造大日如来坐像、木造不動明王坐像、木造降三世明王坐像1234年2017年指定
兵庫浄土寺阿弥陀如来及び両脇侍像立像鎌倉時代詳細
和歌山慈尊院弥勒仏坐像892年通常21年に一度
和歌山金剛峯寺八大童子立像鎌倉初期霊宝館 不定期展示
和歌山金剛峯寺諸尊仏龕唐時代霊宝館 不定期展示
和歌山道成寺千手観音菩薩立像10世紀初 Googleマップで拝観できるよ!(こちら)
和歌山熊野速玉大社熊野速玉大神坐像他藤原時代
非公開 ※展覧会に出展あり
大分臼杵磨崖仏群古園石仏平安末期

 

 

国宝仏像マップ

現在、国宝の仏像をGoogleマップにマッピングをした国宝仏像マップを無料配布しております。

方法は下のLINE「友だち追加」ボタンをクリックいただき

仏像リンクのLINE@を追加、トークルームで「国宝仏」とメッセージを送ってください。

自動返信でマップが送られます。

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仏像マップ取得までの手順
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やはり京都や奈良に多い国宝

上の国宝一覧でもわかるとおり国宝の仏像は、京都や奈良に集中しています。国宝仏像巡りをするうえでは京都や奈良は外せませんね。

国宝の仏像が1番多いのは京都と思いがちですが、最も多いのは実は奈良県。

またよくみると九州の大分県や東北地方にも国宝の仏像が存在しており、日本全国に国宝指定された仏像がちらばっています。

東京にも国宝の仏像がある

大倉集古館の普賢菩薩騎象像

実は国宝の仏像は東京にもあります。

東京にはもともと大倉集古館の普賢菩薩像1件のみでしたが、 2017年に東京調布にある深大寺の銅像釈迦如来が新たに国宝に指定されました。

深大寺釈迦如来倚像

調布深大寺の釈迦如来倚像は 1909年に深大寺の須弥壇の奥から新発見された仏像です。少年のような若々しい表情をした仏像ですが、時代の予想をするととても古くて、奈良時代(白鳳時代)にさかのぼる仏像です。

 

なぜ調布のお寺に伝わってきたのでしょうか。その背景や経緯はほとんどわかっていません。

しかしこの仏像の存在で東京にも大変古い仏像が伝わっていた証拠を現代の人々につたえてくれています。

国宝指定仏像第1号は広隆寺の弥勒菩薩

数ある国宝の仏像の中でも第1号に認められたのは京都にある広隆寺の弥勒菩薩です。大学生がその昔、あまりの美しさから抱きついて指を折ってしまったというエピソードも有名な話です。

新国宝と旧国宝

文化財を保護する法律の変化により、文化財保護法前の国によってさだめられた文化財を「旧国宝」、制定後にあらたに国宝に指定された文化財を「新国宝」と呼ぶことがあります。

現在「国宝」と呼ばれる文化財は、この新国宝のことを指します。

今日、国がさだめる文化財は「国宝」と「重要文化財」という区分がされていますが、文化財保護法の制定前である戦前ではこの区分がなくすべて「国宝」とされていました。

これは1897年の「古社寺保存法」、1929年の「国宝保存法」という文化財の保存に関する法律によりすべて「国宝」と呼んで文化財を保存することを目的に名付けられました。

そして戦後である1950年(昭和25年)に文化財の保存に関するあらたな法律である「文化財保護法」がさだめられて、すべての国宝は重要文化財となり、そのなかからよりすぐれた文化財を国宝に指定されるようになります。

仏像めぐりをしているとよくお寺のご住職から「この仏さまは昔国宝だったんだけど重要文化財に格下げされちゃって~」のような話をきくことがあるのですが、これは間違った認識です。

旧国宝がさだめられた時には「国宝」「重要文化財」という区分け自体が存在していなく
国によってさだめられた文化財をすべて国宝と言っていました。これが文化財保護法によって国宝の意味が変化したのです。

★point

昭和25年に国が指定した文化財のなかでも特に重要と位置づけしたものを国宝と指定。国宝の意味が変化!

 

旧国宝では

国宝=保存すべき文化財すべて(目的:保存すること)

新国宝では

国宝=保存すべき文化財のなかでもさらに重要度の高いもの(目的:区分けすること)

なかなか出会うことができない国宝仏

国宝に指定されている仏像の多くは、一般的に公開されているもの、または1年に1日以上は公開されることが決められている仏像が多く、出会える機会は比較的多いといえます。

しかし国宝の仏像のなかでもめったに公開されない、公開されたことがない仏像もいくつか存在しています。

もしこれらの仏像が公開されるという情報をキャッチした場合は、ぜひ訪問する計画を立ててみましょう!

不定期、展覧会などで公開実績がある

・京都 法性寺 千手観音立像 924年

以前は予約拝観で拝観可能だったのですが、近年は非公開となってしまいました。。

しかし京都の文化財公開キャンペーンで不定期ながらも開帳しているので、チャンスは比較的あるほうだといえます。

・京都 東寺 僧形八幡神坐像・女神坐像 鎮守八幡宮

近年では2011年の東京国立博物館「空海と密教美術」展に出展されました。

・滋賀 園城寺(三井寺) 智証大師坐像(御骨大師) 891年頃 唐院大師堂

智証大師とは円珍のこと。不定期ですが展覧会への出展やお寺での公開が数年に1度行われています。

・滋賀 園城寺(三井寺) 新羅明神坐像 藤原時代 新羅善神堂

めったに出展されませんが不定期ながら展覧会への出展実績があります。

・和歌山 熊野速玉大社 熊野速玉大神坐像他

出展されませんが不定期ながら展覧会への出展実績があります。

定期だがサイクルがとても長い

[12年ごと]京都 六波羅蜜寺 十一面観音立像 951年 辰年開帳。次回2024年を予定

参考ページ:【画像あり】【見仏入門】No.3京都・六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)の仏像/空也上人立像・国宝十一面観音など

[21年ごと]和歌山 慈尊院 弥勒仏坐像 通常21年に一度(前回は2015年に開帳)

2015年に仏像リンクにて慈尊院のご開帳にあわせてオフ会を開催しました。参拝者は外陣からの参拝で弥勒仏とは少し距離がありました。しかしたまたま訪問したタイミングで他の参拝者が少なく、何度も何度も拝観の列に並んでたっぷり堪能することができました。

参考記事:参加者の鍛冶屋浩兵衛さんの訪問記

開帳したことがほとんどない

・奈良 吉野水分神社 玉依姫命坐像

・京都 東寺 不動明王坐像・天蓋 西院御影堂(大師堂)