【ブラ参りレポート】埼玉・行田&上尾の仏像(天洲寺・龍眞寺・西光寺)


2月のブラ参りは埼玉仏巡り。埼玉県北部の行田市まで足を延ばしました♪

2月22日は「猫の日(にゃんにゃんにゃん) 」や「忍者の日(にんにんにん)」で有名ですが・・・

我々仏像ファンにとっては、さらにもう一つ忘れてはならない大切な日でもあります。

それは「太子会」!

「聖徳太子」の画像検索結果

「太子会」は、推古天皇30年2月22日に聖徳太子さまが亡くなられた忌日です。この日に聖徳太子像のご開帳や法要を行うお寺が多くあります。2020年は2月22日が土曜日ということで、この日に合わせてブラ参りを開催しました!

ついに、行田市・天洲寺にいらっしゃるあのカッコイイ聖徳太子さまに会いに行って来たんです!キリッと引き締まったお顔立ちに小さめの美豆良がとってもお似合いでした♪

 

9時に熊谷駅に集合。

あれ?都心よりもちょっと寒い!?体感温度が2度くらい低いような気がしました。

参加者全員揃ったら、秩父鉄道で「武州荒木」という駅へ。秩父鉄道はSuicaが使えない沿線で、久しぶりに切符を買った気がします。

 

武州荒木駅に到着!なんもなーーい!そしてさらに寒い!?Googleで位置情報を確認すると、利根川を渡ったらもう群馬でした。ずいぶん遠いところまで来たもんだ…

 

駅前で恒例の自己紹介タイム♪

東京公立博物館で開催中の「出雲と大和展」や奈良国立博物館で開催中の「毘沙門天展」を観に行った人や、岐阜県願興寺の薬師如来様のご開帳に行くという人、または来週から奈良に行きます!なんて人もいたりして、相変わらず皆さん活動的です!

 

天洲寺は、駅から徒歩5分程で到着。

車窓からも見えましたが、天洲寺の境内にはたくさんの屋台で賑わっていました。

 

事前に天洲寺さんにご連絡し、ゆっくり拝観できる時間帯を確認したところ、11時から法要があるので10時ごろがチャンス!とのことでした。法要の後は長蛇の列になるでしょう…と。

 

事前に教えていただいたお陰で、聖徳太子さまを目の前でじっくり拝むことができましたー!

 

天洲寺は、正式には聖徳山天洲寺という曹洞宗のお寺です。江戸時代の1607年に荒木氏が創建しました。ご本尊は釈迦如来さまで、本堂にお祀りされています。

 

聖徳太子さまは、赤い太子堂の奥にあるお厨子の中にいらっしゃいました。

行田市教育委員会ホームページより

聖徳太子孝養像

・国指定重要文化財

・像高約140cm

・檜材の寄木造

・玉眼

・鎌倉時代の作(1247年)

 

 

美豆良(みずら)を結い袈裟を身につけ、香炉を持つ聖徳太子さまを“孝養大師像”と言います。太子さまが16歳の頃、父・用明天皇の病気回復を祈願して孝養をつくすお姿です。

お像の胎内4ヶ所に銘文が確認されており、体部正面に書かれた情報によると、1247年の鎌倉時代末期に「慶禅」という仏師が鎌倉で造立したことがわかっています。慶禅は名前に慶の字がつくので、鎌倉在住の慶派仏師であるといわれています。

さらに…願主は、鎌倉幕府の関東評定衆を務めていた大江広元の四男:毛利四郎季光が、両親や源実朝や北条泰時の極楽往生を願って慶禅に造らせたのだそうです。そうゆうことなら、阿弥陀如来さまを造りそうですが聖徳太子さまなんですね…!?

 

参拝を終えると、聖徳太子さまの赤い御守りをいただきました。嬉しいー!

 

午後は上尾駅に集合し、上尾市 龍眞寺と伊奈町の西光寺を参拝しました。参加人数も増えてより賑やかな雰囲気です。

上尾駅からバスに乗り、最初に訪問したのは龍眞寺

 

龍眞寺は、菅谷山龍眞寺という曹洞宗のお寺です。この地域で活躍した喜翁悦というお坊さんが創建したと言われています。

本堂の中央におられるのは釈迦三尊像。釈迦如来さまの両脇に文殊菩薩さまと普賢菩薩さまがいらっしゃるお姿です。

釈迦三尊像

上尾市指定有形文化財

・中尊:釈迦如来 像高34.5cm

・向かって右:文殊菩薩 像高16.8cm

・左:普賢菩薩 像高16.6cm

・享保3(1718)年10月25日、檀家の北川利右衛門が奉納

・ヒノキ寄木造

 

髪を高く結い上げたヘアスタイルに煌びやかな宝冠をかぶり、禅定印を結ぶ優美なお姿。これを“宝冠釈迦如来”さまと言います。

宝冠をかぶりアクセサリーも付けているので、一見、菩薩像のように見えますが、華厳経で説かれている毘盧舎那仏が宝冠を被っており、毘盧遮那仏と釈迦如来が同一であるということから、宝冠釈迦如来像が造られたそうです。

釈迦如来(しゃかにょらい)は釈迦/ブッダをモデルにした仏像です。仏教はお釈迦さまから始まったわけですから、その仏像ということは・・・ついに元祖の登場です。 &n...

釈迦三尊像の両脇には、曹洞宗のお寺などでよく見られる達磨大師さまと遠くを眺めるお姿の招宝七郎大権修利菩薩さまがいらっしゃいました。

 

 

招宝七郎大権修利菩薩像・達磨大師坐像

▼招宝七郎大権修利菩薩像

・上尾市指定有形文化財

・像高38.2cm

・寄木造

・玉眼

▼達磨大師坐像

・上尾市指定有形文化財

・像高33.6cm

・寄木造

・玉眼

この2体は1793年の江戸時代に七条仏師左京方が造立。七条仏所は京都の七条にあった慶派仏師の工房です。鎌倉時代に活躍した運慶や快慶などの流れを組む一流仏師が造ったという事ですね!

 

そして、欄間の彫刻の立体感がすごーい!

 

ラストは伊奈町の西光寺です。西光寺までは徒歩で向かいました。

伊奈町のホームページに掲載されている優しい阿弥陀如来さまのお姿を見て、ずっと前からお会いしたいと思っていました。

西光寺の阿弥陀如来さまは、元は別のお寺のご本尊さまでしたがお堂が焼失してしまい、阿弥陀如来さまをお祀りするために西光寺が建てられたと言われています。

 

 

西光寺の歴史は古いですが、複数のお寺の住職を兼務する体制が続いていたそうで、先代のご住職さまがはじめて在中するご住職さまとなられたのだとか。火災に遭いながらも焼けずに残り、今もなお優美なお姿を私たちが拝めるのは地域の方が大切にお守りして来たからだとご住職がおっしゃっていました。

 

 

木造阿弥陀如来坐像

・県指定有形文化財

・平安時代後期の作(12世紀)

・像高107cm

・檜材 寄木造

・螺髪は切り付

・彫眼

・漆箔

阿弥陀如来さまは、昭和47(1972)年に埼玉県指定有形文化財に指定されたのですが、文化財指定に至るエピソードが実に興味深いものでした。

地元の女子高校生が部活の課題でこの辺りのお寺を訪ねて仏像などの研究をしていたそうなのですが、西光寺の阿弥陀如来さまについて書いたレポートが専門家の目にとまり、はじめて本格的な調査が入ったそうです。

その時の調査で、無指定から埼玉県指定の文化財になったのだとか!それまではお檀家さんや地元の人以外の目に触れる事がなかった阿弥陀如来さまが、女子高校生の熱心な部活動によって埼玉県全体へ知られるようになった。という事になりますね!

阿弥陀如来は、阿弥陀仏ともいわれ、極楽浄土にいらっしゃる日本では超人気の仏さま。だって、全国の寺院の半数以上の本尊は阿弥陀如来なんですって。あの有名な鎌倉の...

今回のブラ参りで埼玉を訪れたのは4度目です。知れば知るほど埼玉の仏像の奥深さに驚いてしまいます!埼玉に仏像なんてないじゃん!と、思っていたあの頃・・・まさかこんなにも埼玉に通うことになるとは想像もできませんでした(笑)

参加した方の声