【行ってきた!】仏像ブラ参り埼玉川口・浦和編(2体の大日如来と不動明王)


9月のブラ参りは埼玉〜!川口・浦和など、埼玉県都市部の仏像を巡りました。

 

ブラ参りをはじめる前までは近くの仏像に目を向ける機会があまりありませんでした。その中でも、埼玉の仏像の事はほとんど知らなかったので、お寺を訪ねるたびに感動と発見の連続です!

 

朝9時にJR中浦和駅に集合し、恒例の自己紹介タイム!

仏像を好きになったきっかけやマイ推し仏など、皆さんの自己紹介を聞くだけでもワクワクしちゃいます!
今回は大阪や長野県など遠方から参加してる人や初参加の人も多く、埼玉にゆかりのある人以外でも埼玉仏が気になっているということでしょうか!?

今回は午前午後で胎蔵界と金剛界の大日如来さまにお会いするというスペシャルDAY。

そして、最後は大日如来さまの化身である不動明王さまにも会って来ちゃいました!

 

最初に向かったのは、JR中浦和駅から歩くこと10分。胎蔵界の大日如来さまがいらっしゃる医王寺です。

中浦和駅なんて多分ブラ参りがなかったら来ることはなかっただろうな…

 

医王寺は、上宮山と号する真言宗智山派の寺院。創建年代等は不明で、大日如来さまがこちらにいらっしゃる経緯もわかっていません。ご住職のお話によると、雨ざらしになっていた大日如来さまをちゃんと祀らなかったら雹が降り、お堂に運んだら雹がピタリとやんだという伝承があるんだとか。それ以来、雹除け大日如来として農業を営む人々から信仰されきたそうです。

 

 

大日如来さまは竹藪に囲まれた収蔵庫にいらっしゃいました。全体に漆箔が施された美しいお姿。気品あふれる五智宝冠がとってもお似合いです。

 

仏像はとても素晴らしいのですがこの仏様がいらっしゃる収蔵庫の周りは竹やぶの中。時期は9月ということもあり無数の蚊たちが我々を大歓迎してくれました。蚊にさされまくりながらも、大日如来さまのお姿を見たくて収蔵庫の前から離れられず…痒い痒いと言いながら、身体を張った見仏となりました(笑)

胎蔵界大日如来「雹除け大日如来」

埼玉県指定有形文化財

平安時代後期の作

像高102.5cm

檜材寄木造

彫眼

漆箔

宝冠、台座、光背は後補

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午後は安楽寺!とその前に西川口に移動し、“蘭州料理ザムザムの泉”でランチ。夏限定メニュー「蘭州涼麺」を食べました!涼麺と言っても日本の冷やし麺と違ってぬるーい温かさ。とろとろに煮込んだ牛肉とたっぷりの野菜をのせたコシのある平打ち麺。程よい辛さのラー油が絶妙に絡まってクセになる味わいでした。美味しかった〜!
食べ終わった時には店の外に行列ができていました。

 

 

午後は西川口駅に集合し、バスに乗って出発!お寺近くの広場で再び自己紹介タイム!「仏像が好き」という共通点だけで、初参加の人もお馴染みの人もすぐに打ち解けてしまう凄まじい仏像パワーを目の当たりにしました。

 

実は、安楽寺はブラ参りがはじまって第2回目に訪問したことがありました。その時に参加できなかった人にも是非
お参りして欲しい大日如来さまがいらっしゃるということで、再び企画してみたのです!

 

到着すると、本堂の前にお茶とお菓子がご用意されていました。大日如来さまがいらっしゃる大日堂に全員あがることができないからと、待っている人のためにご用意してくださったのです。なんというホスピタリティ!

 

 

8人ずつのグループになり順に参拝。趣のあるお厨子の中にいらっしゃる金剛界の大日如来さま。

 

 

宝冠が修理のために外され、装飾もないシンプルなお姿。目鼻立ちの整った穏やかな面相は、都の定朝様を思わせる洗練されたお姿でした。

(川口市立文化財センターHPより お堂では宝冠が外されています。)

なおこちらのお写真は川口市立文化財センターのホームページから引用させて頂いていますが、ご住職曰くなぜか仏像の左右が反対で掲載されてしまっており本来は智拳印の手が反対になっています。

午前中に医王寺にいらっしゃる胎蔵界の大日如来さまを参拝しましたが、実は安楽寺のご住職も医王寺の大日如来さまにずっとお会いしたいと思っていたそうで、ブラ参りに参加したかったけどもう満員だった〜と、仏像リンクのホームページをチェックしてくれていたようです(笑)ご住職のご参加大歓声ですよ!

金剛界大日如来坐像

埼玉県指定有形文化財

平安時代末期の作

像高93.0㎝

檜材寄木造

彫眼

 

最後に地蔵院を参拝しました。バスを降り、参道を歩いて行くと山門の前になにやら看板を発見…!

 

ようこそ 仏像リンクの皆さま

 

 

わぁ〜嬉しい!地蔵院さんの心のこもったおもてなしに参加者の皆さんも大喜び!

 

そして、山門をくぐると、マイクとスピーカーを装着したご住職が私達の到着を待っていてくださいました。

 

地蔵院は、筥﨑山と号する真言宗智山派の寺院で、創建は平安時代まで遡ると言います。江戸時代には17ヶ寺の末寺を構えるほどの大寺院だったそうです。ご本尊は地蔵菩薩さまで、なんと400年に1度しかご開帳されない秘仏なんだとか。

 

 

 

樹齢600年のタブノキや富士山に女性を初登頂させた小谷三志のお墓など見所がたくさん

!境内に併設されている地蔵院仏教美術館には仏像彫刻教室で制作された仏像が展示されていました。

 

不動堂に移動してよいよ不動明王さまとご対面!

と、その前に…ご住職による詳しい仏像解説が入ります!資料とスライドを見せながらお話するお姿は、まるで学芸員さんのようでした!

 

 

不動明王さまの追い風に髪をなびかせたようなへアスタイルから、気運の良い「追い風不動」として親しまれているそうです。

 

私達も不動明王さまの追い風によって良い軌道に乗れますように…!と、ご住職が特大うちわで追い風を当ててくださいました!

 

 

足を一歩前に踏み出し、宝剣を肩に担ぐように振り上げる不動明王さまは他に類を見ないお姿です。特にお顔の表情が写実的で、眼力に吸い込まれてしまいそうな気迫に満ちた憤怒相。

 

 

そして、私が個人的に気になったのは、鎌倉期・慶派の不動明王さまでありながら鉈彫りが施されているという謎めいたお姿なんです!これは鉈彫りではなく仕上げの塗料がよくつくように表面を凹凸にしているという見方もあるようですが…果たして!?

 

埼玉県指定有形文化財

鎌倉時代「慶派」の仏師により造られたと考えられている

像高53.3㎝

寄木造

玉眼

鉈彫りが施されている

不動明王とは?詳細はこちら
仏教や仏像のことについて詳しくない人でも不動明王の名前なら聞いたことあるんじゃないでしょうか。人のことを例えて「不動明王のように・・・」と言うと、強そうで怖そう...

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とても特徴的な不動明王様ということでこの不動明王様をかたどった グッズがたくさん販売されていました。仏像リンクのメンバーはこぞってグッズを 買い漁り
私もお守りを ゲットしてしまいました。

 

 

ブラ参りを終えるたび毎回思うのは、とにかくお寺の方々が優しい!ということ。

法事などでお忙しい中わざわざお時間を作ってくださってありがとうございます。特別に拝観させていただいたり、いろいろなお話も聞けて本当にありがたいことばかりです。そして、参加者の皆さんも優しい~!私のへなちょこな説明をいつも笑顔で聞いてくださいます(笑)

実は今回が3回目のブラ参りin埼玉でした!埼玉仏は知れば知るほど奥が深い!という事で、第4弾もお楽しみに〜♪