仏像のランクを理解しよう!ホトケの世界はタテ社会、学校の先生で考えてみる。


仏のせかいにはランクがある?!

 

仏像(ぶつぞう)とは何か、ということがわかったところで、次に仏像のランクについて説明します。

 

「えっ、 仏像にランクなんてあるの?」と思われる人も多いかもしれません。

 

仏像の世界もニンゲンの世界と同じで、ソシキがあり、階級(ランク)があります。一応、だれがエラくて、だれがないエラくないというのは決まっていますが、ホトケさまであること自体が尊いことなので「それぞれの役割が分かれてる」と考えるほうが、しっくり来るかもしれません。

 

仏像のせかいは学校!1番エラい校長先生の如来(にょらい)

 

学校の中で1番エラい人はだれですか?そう、校長先生ですね。校長先生はその学校の代表であり、シンボルとなる人です。仏さまの世界でこの校長先生にあたる人は「如来(にょらい)」と言います。如来は仏教・仏像の起源となる仏さまで、さとりをひらいた者のことを意味します。

 

菩薩(ぼさつ)の教頭先生は校長先生(如来)を近くでサポート!

 

次に学校の中でエラいのは教頭先生ですね。教頭先生は校長先生になるためにがんばってお仕事をしています。校長先生が不在のときには、代理で全体集会であいさつしたりします。仏さまの世界でこの教頭先生にあたる仏さまは「菩薩(ぼさつ)」です。菩薩は悟りというゴールに向けて修行中の姿をあらわします。

生徒がちゃんと生活できているか目を光らせる、学年主任の明王(みょうおう)先生!

 

教頭先生のしたには各学年のリーダーとなる先生、学年主任の先生がいます。学年主任の先生は、生徒にちかい存在なので、何かトラブルが起きていないか、生徒たちが安全に過ごせるか、ちゃんと勉強できているかを広い視点で目を光らせ、にらみを効かせています。この学年主任の先生にあたるホトケを「明王(みょうおう)」といいます。明王は怖い表情をしていて、炎に身をまとっています。

 

授業ごとに担当はさまざま!役割や種類の多い天部(てんぶ)

 

そして最後は、授業の担任の先生です。学校にはさまざまな授業がありますよね。授業ごとに国語の先生もいれば、音楽の先生、体育の先生など授業ごとにさまざまです。この担当先生にあたるホトケさまを「天(てん)」といいます。天はさまざまな種類があります。東京の地名にも、“寅さん”で有名になった葛飾(かつしか)にある帝釈天(たいしゃくてん)などはこの天部の“帝釈天”という仏像からのゆらいがあります。

 仏教の世界は、おもにこの如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)、天(てん)という4つのステージのホトケさまたちで構成されています。

 

 それでは次からは、それぞれのステージのホトケさまを、よりくわしく解説していきたいと思います。