【行ってきたよ!】ブラ参り2019年7月<長遠寺・養玉院如来寺・蟠龍寺・大円寺>


永遠の初心者代表(笑)として、仏像ガイドをさせていただいている“仏像ブラ参り”

今回は東京南部のお寺を巡りました!どのお寺さんも忙しいスケジュールの合間をぬってご対応してくださいました。本当にありがとうございました!感謝!

 

 

都営浅草線馬込駅で集合し、午前中に参拝したのは大田区の長遠寺と品川区の養玉院如来寺です。

と、その前に…自己紹介タイム!

 

各々が仏像を好きになったきっかけやマイ推し仏などを紹介。

推し仏を探すのはこれから!という人もたくさんいるので、初心者でも気軽に参加できるオフ会です!

東京都大田区・長遠寺/十一面観音

長遠寺は、正式には海岳山大乗院長遠寺という真言宗智山派のお寺で、ご本尊は不動明王さまです。明治初めまではお隣の馬込八幡神社以下12社の別当を務め、末寺9ヶ寺を有するお寺だったそうです。

 

今回特別にご開帳していただくのは、行基菩薩が鎌で彫った(?)と伝わる十一面観音さまで、その名も「鎌作り観音」

 

行基が信州の山奥で霊感を受け、たまたま持っていた鎌で彫り上げたと伝わっています。当初は千手観音像であったと言われていますが、現在は六臂の十一面観音さまのお姿です。

 

 

到着すると、まずはご本尊の不動明王さまに向かいみんなで般若心経を唱えました。私は般若心経を全部覚えていませんが、すらすらと唱えている人もたくさんいてビックリ!

 

お目当ての十一面観音さまは、ご本尊さまのちょうど真裏にいらっしゃいます。

 

(見せていただいた修復の資料)

木造十一面観音立像(通称:鎌作り観音)

大田区指定文化財、平安時代(10世紀ごろ)の作、像高84㎝、一木造

 

 

 

みんなで一列に並び順番に十一面観音さまとご対面…!痛みの激しい表面の質感や荒々しい彫り口は他ならぬ独特な雰囲気があり、ご住職がビックリするほどみんな観音さまに釘付けでした(笑)

 

拝観後は客間でお茶とお菓子をいただきながら、参加者同士で仏像トーク!上の修復の写真には参加者みんな釘付けでした!

はじめましての人も1ヶ寺目からさっそく打ち解けた様子でとても良い雰囲気でした。

東京都大田区・養玉院如来寺/五智如来

そして、次に向かったのは養玉院如来寺です。瑞應殿というお堂に3mを超える大きな五智如来さまがいらっしゃいます。五智如来ということは、如来さまが5体並んでいるんですよ!

 

■木造五智如来坐像

品川区指定文化財、江戸時代の作、像高約3m、寄木造

 

ええええー!

都内にこんなに大きな仏像がいたなんてー!(しかも5体並んでるー!)と、みんな驚いたはず(笑)

 

 

養玉院如来寺は、上野にあった養玉院と高輪にあった如来寺がこの地で合併したお寺です。五智如来さまは、木喰但唱が造り高輪の如来寺を建ててお祀りしたのがはじまりと言われています。

 

かつては「高輪の大仏」と呼ばれていましたが、今では「大井の大仏-おおぼとけ」として親しまれています。薬師如来さまを除いた4体は火災で焼失し、江戸中期の終わり頃に再興されたものです。

 

養玉院如来寺の他に、都内で大きな仏像に会えるスポットとして、港区にある永平寺別院長谷寺(麻布大観音)をご紹介させていただきました。

 

 

像高約10m。木造の仏像としては国内最大級を誇る大きさがあるんです!南青山にある根津美術館から歩いてすぐなので、合わせて拝観するのがおススメです!

東京都目黒区・蟠龍寺/阿弥陀如来坐像

午後は目黒駅に集合し、目黒区の蟠龍寺と大円寺を参拝しました。

 

午後から参加する人たちと合流し、再び自己紹介タイム!

午前中の見仏で緊張もほぐれ、和気あいあいとした雰囲気でした!

 

最初に向かったのは、山手通りから細い小道を入ったところにある蟠龍寺。

山門がないので一見お寺だとわからないくらい小さなお寺ですが、本堂の中は煌びやかな極楽浄土!!

 

 

蟠龍寺は開かれたお寺を目指しているということで、この本堂の中では様々なイベントやライブが開催されています。また、境内に音楽スタジオを併設しているというなかなか珍しいお寺なのです。

 

 

藤原時代末期に造られたと伝わる阿弥陀如来さまは、胸元に卍を刻む珍しいお姿。

副住職さまの軽快なトークに耳を傾け、阿弥陀如来さまの端正なお姿に女性陣はみんなうっとりです。

 

 

木造阿弥陀如来坐像

目黒区指定文化財、平安時代末期ごろの作、像高約80㎝、寄木造、彫眼

 

そして、上を見上げると優雅に舞う雲中供養菩薩さまがいらっしゃいました!先代のご住職さまが堂内に雲中供養菩薩像を祀ることを希望されていたそうで、平成になってから造られたといいますが、あの宇治平等院鳳凰堂を彷彿とさせる優美なお姿でした。

 

 

その他、境内には山手七福神のメンバーである岩屋弁財天さまや、美人になるご利益があると伝わるおしろい地蔵さまがいらっしゃいます。

東京都目黒区・大円寺/清凉寺式釈迦如来・阿弥陀如来・十一面観音

ラストは目黒雅叙園の少し先にある大円寺を訪問しました。

ご住職さまにご案内していただきながら、秘仏の清涼寺式釈迦如来像の他、普段は立ち入ることのできないお堂で贅沢なひと時を過ごしました!

 

 

最初にご案内していただいたのは阿弥陀堂。

ステンドグラスの素敵空間にいらっしゃるのは、江戸時代の特徴を示す阿弥陀三尊像。阿弥陀如来さまは片足を下ろし、観音菩薩さまと勢至菩薩さまは衣をなびかせスピード来迎…!

 

阿弥陀三尊像

目黒区指定文化財、両脇待像の蓮台天板の裏面に、明和7年(1770年)に大仏師・桃水伊三郎制作したことの記録がある。

中央:阿弥陀如来像 像高196.5㎝

向かって右:観音菩薩像 像高114㎝

向かって左:勢至菩薩像 像高115㎝

 

そして、護摩堂の中央には、大黒天さま・毘沙門天さま・弁財天さまで結成されたスーパー開運トリオ!その背後には、古仏のニオイがプンプンしちゃう平安時代の十一面観音さまのお姿がありました。大黒天さまがうっかり福を与え過ぎないように見張っているんだとか。

 

(出典:目黒区ホームページ)

木造十一面観音立像

目黒区指定文化財、藤原時代の特色を示す、像高167.5㎝、一木造、彫眼

 

最後に、ご本尊の清涼寺式釈迦如来さまがいらっしゃる釈迦堂にご案内していただきました。

 

清涼寺式釈迦如来像とは「生身の釈迦如来像」とも呼ばれ、生きたお釈迦さまを拝むのと同じご利益があると言われています。お釈迦さまが37歳のお姿をモデルに刻んだもので、それがインドから中国に伝わり、中国に渡った日本の留学僧がコピーの像を彫り京都の清涼寺に祀ったのが始まりです。その後、同じ様式がブームとなり、清涼寺のお釈迦さまを模した像があちらこちらで拝まれるようになりました。

 

大円寺の清涼寺式釈迦如来さまは、その清涼寺の国宝・釈迦如来像を模した第1号なのだとか!

 

普段はご開帳でもガラス越しの拝観ですが、なんと今回は特別にガラス戸を開けてくだいました!

 

(出典:目黒区ホームページ)

木造釈迦如来立像(清凉寺式釈迦如来像)

国指定重要文化財、鎌倉時代(1193年)の作、像高162㎝、カヤの寄木造、彫眼

 

ここぞとばかりに釈迦如来さまのお姿をじーっと見つめ、今日も素敵な仲間と仏像に出会えたことに感謝し、1人ずつ手を合わせて祈りを捧げたのでした。

 

今回は1日で4ヶ寺を巡りました。

バタバタと忙しいスケジュールになってしまわないかちょっと心配でしたが、それぞれのお寺さんのご対応が本当に神!(いや、ホトケか…(笑))だったので、参加者のみなさんも仏像のことをたくさん知れたのではないかと思います。最後は自然と拍手が沸き起こって「次回も参加します!」と、告知前にも関わらず早々に参加表明をしてくださった人もいたして(笑)

私にとってもとても充実した1日となりました。

ありがとうございました!

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