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かみさまのしま【福井県坂井市三国町/大湊神社・神像】

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福井県三国町雄島にある大湊神社を訪ねた雄島は、島そのものが御神体と崇められている島であり 周囲は2km ほど約1時間程度で一周できる小さな島。現在は島に赤い大きな神橋がまるで神への通り道のようにかけられているので多くの観光客が橋を渡って雄島へと渡ることができる。この雄島の中央にある大湊神社と対岸の安島に鎮座する“あげのみや”と呼ばれる陸ノ宮かも含めて、大きな神社を成している。

 現在春の4月20日には この島の人々の豊漁を祈願する雄島祭りという祭礼がひらかれている。陸ノ宮で祭礼を行い、集落の若者たちがお神輿を担いで 雄島にある大湊神社の神様に対して奉納する。この祭りでは雄島の険しい岩段を神輿を担いで登っていくそうだが、岩段を神輿が上がるか上がらないかは安全面を考慮して神輿の団長によってその年ごとに判断がされていると言う。ちなみに今年は晴れていたにもかかわらず岩段は湿っていてコンディションが悪く登らなかったそうだ。大事な祭礼だが、登らないこともあるというのはそれだけ危険な場所なんだろう。

 

 今回はこの陸ノ宮の宝物庫に祀られる神像を訪ねた。

 


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宝物館には現在7対の神像が祀られていた中央にある男神像は不動明王の影響を思わせる見開いた眼の作りが特徴的であり、平安時代の仏像の隆盛を大きく反映してるのではないかと感じた。

 

 右手前に祀られていた女神像は貴族のお姫様の様に丁寧に彫られ、気品を感じさせる。

 

と一方で七体の神像のなかには漫画ドラえもんに出てくるような神像もあり、ドラえもんのご先祖様なのでは?!とも 感じてしまった(笑)

左手前の男神像は神像のひび割れや、欠損が目立っていたが、角ばった男らしい荒々しさを見せ、この雄島の崖の岩岩のように力強い面影を今日に残していた。

 

富山二上射水神社・男神像
長柄町・牛頭天王

 

帰り際、雄島に渡ってみようと神橋を渡っていたら、自分の目の前に、東京の友人が突然現れた。神橋を渡る自分の姿をたまたま見かけて追いかけてきたのだそうだ。これにはあまりにも突然のことすぎて興奮が止まらなかった。東京の友人にまさか福井のこの地で出くわすとは…!これも御神体である雄島の力なのだろうか。
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