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【活用術】メンバーズパスを無料ゲットも?全国の国立博物館(東京・奈良・京都・九州)の会員制度、年間パスポートについてまとめてみました!

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 仏像をめぐる上では全国にある国立博物館で開催される特別展のチェック&訪問も欠かせません。また特別展だけでなく常設展で展示される仏像も、周期的に展示替えとなるので、博物館に訪問するたびに新たな発見が生まれ、年に何度も博物館に足を運びたくなるもの。そんな時に役に立つのが、各国立博物館が設けている会員制度の利用です。

 

会員制度は特別展のチケットや常設展の無料入館、全国の展覧会に団体料金で入館、ミュージアムショップでの割引などいろんな特典を得ることができます。

 

また各国立博物館の会員制度は独立行政法人国立文化財機構の制度変更で2017年に大きく制度が改変されました。私のまわりの仏像ファンの間では今回の改変はあまりいいものではないとのコメントも見受けられました。改変前がどうだったかというと、以前は全国の国立博物館が対象、各特別展には各1回までしか入館できないという縛りが存在、という会員制度(パスポート)でした。

 

はたして今回の改変は実際にどの程度の改悪なのか。私も変更となった会員制度を把握していなかったので、今回まとめてみることにしました。集計対象は“特別展への入館チケットがある会員制度にしぼって”比較をしています。最後にはメンバーズパスポートを無料でゲットできてしまうウラ技もご紹介します!

 

全国共通している点

 

今回ご紹介する会員制度についてどの国立博物館も共通していることとしては

 

・同一の特別展に何度も入ることができる

・全国の国立博物館を含む“常設展”に期間内であれば 無料で入館することができる、

・特別展への入館チケットを使い切った後も 特別展会団体割引で入館することができる

 

などが挙げられます。

 

それでは各国立博物館の 会員制度について取り上げていきたいと思います。

 

東京国立博物館の会員制度:「メンバーズプレミアムパス」と「友の会」

 

東京国立博物館の会員制度は2種類あります。メンバーズプレミアムパス」と「友の会です。メンバーズプレミアムパスには家族や友人を招待できる特別展へのチケットが4枚、カード型のメンバーズプレミアム会員証が1枚付いてきます。

従来は各特別展に1回までの入館のみが無料の対象となっていましたが、2017年に実施された制度見直しによって同じ特別展に何度も入館することができるようになりました。ただし他の国立博物館の特別展への入館はすることはできなくなってしまいました。

他の国立博物館の特別展の無料入館の特典を得るためには、それぞれの国立博物館の会員制度を購入する必要があります。※無料鑑賞はできませんが、団体料金で入館することが可能です。

 

「メンバーズプレミアムパス」にプラス3,000円すると、ひとつうえのランクの会員制度である「友の会」に入会することができます。メンバーズプレミアムパスの特典に加えて、メンバーズプレミアムパスとの違いについては特別展に年6回鑑賞できるチケットがついていること(メンバーズプレミアムパスは4回)、常設展に自分以外の人を招待することができる招待券が6枚付いていること。

東京国立博物館で開催されるコンサートチケットミュージアムショップレストランの各種割引がついていること、東京国立博物館が発刊するニュースを受け取ることができるなどが挙げられます。

 

メンバーズプレミアムパスとの価格差が3,000円ということを考えると、会員制度をフル活用した場合、3,720円+各種割引ほどのメリットが生まれる計算になります。

 

奈良国立博物館の会員制度「奈良博プレミアムカード」

 

奈良国立博物館では「奈良博プレミアムカード」がありまして、“一般カード”と“家族カード”があります。一般カードは5,000円、家族カードは10,000円です。※学生カードは3,000円

 

 

奈良の会員制度プレミアムカードの最も特徴的な点は各特別展につき1回、研究員の解説付きの鑑賞会を実施されている点です。講堂で研究員さんによる展示解説が行われ、その後参加者だけの特別展貸切鑑賞会が実施されます。こういった鑑賞会は他の国立博物館にはなかなかない特典です。(鑑賞会は希望者が多い場合、抽選となります)

 

またこの会員制度とは直接関係しませんが、奈良国立博物館では「文化財保存修理所特別公開」と題して奈良の文化財保存修理所工房の見学会も実施しています。大体例年1月中旬~末頃に開催され、事前申込制となります。1日のうち3回ほど開催され各回90分程度で開催されているようです。私は地理の関係でまだ参加できていませんが、仏像修復が行われている現場はぜひ拝見したいとおもっており、いつかは参加したいです。

 

文化財保存修理所特別公開 平成30年の募集例

 

また奈良国立博物館の会員制度「家族カード」の特徴として、家族カードを発行した本人を含めて合計5人のご家族や親戚を特別展に招待することができます。家族で奈良国立博物館を利用しやすい関西在住の方はぜひチェックしてみてください。

ちなみに奈良国立博物館の会員制度は特別展は各回2回まで無料で鑑賞することができるので、こちらもフルに活用すると他の国立博物館の制度にくらべるとお得です。

 

原則としては家族やご親戚のみの招待ではあるようなのですが、奈良国立博物館さんに確認をしたところ特に入館時に親戚かどうかのチェックは実施しないとのことでした(笑)

 

2017年奈良国立博物館の特別展は合計5回ありました。この家族カードの特典をフル活用した場合、特別展のメリットだけでも、(1,500円×5人×3回+520×5人×2回)×2=55,400円もの脅威の還元率となります。(すべて使い切るには至難の業ですが…(笑))

さらに常設展には同伴1名は無料で入館することが可能になります。

 

その他、「奈良国立博物館だよりの送付」「ミュージアムショップ、レストランの各種割引」もあります。

 

京都国立博物館の会員制度

 

京都国立博物館の特別展鑑賞付きの会員制度ですが、京都博物館にも問い合わせをしたのですが、なんとありませんでした(2017年現在) 

制度変更前は京都国立博物館のメンバーズ制度を利用していたので個人的には少しさびしく思う次第。

 

会員制度が終了したばかり新たな会員制度の新設準備段階という可能性がありますので、もう少し様子見をしたいところです。

 

九州国立博物館の会員制度「友の会」

 

 

九州国立博物館も東京国立博物館と同じく「友の会」という名前の会員制度があります。価格は10,000円です。

 

九州国立博物館も他の国立博物館会員制度と同様に、特別展に無料入館することができます。入館できる回数としては8回です。

 

回数こそ多いものの、九州国立博物館は他の館と比べると仏像に関する展覧会は少なめなので、仏像ファンということだけでいえば、会員制度のメリットをそこまで享受することができないかもしれません。また価格も10,000円と少し高めです。

 

九州地方にお住まいの方でひんぱんに九州国立博物館に行ける方、仏像以外の美術鑑賞も趣味の方はお買い求めをご検討されるといいと思います。

 

国立博物館会員制度の比較表

※スマホで下の表が見切れてしまう場合は、スマホを横にするとみれると思います。

東京国立博物館

(通称:トーハク)

奈良国立博物館

(通称:ナラハク)

京都国立博物館

(通称:キョーハク)

九州国立博物館

(通称:キューハク)

所在地

東京(上野)

奈良

京都

福岡(太宰府)

会員制度

メンバーズプレミアムパス

友の会

奈良博プレミアムカード[一般]

奈良博プレミアムカード[家族]

友の会

特別展への回数

4

6

各特別展2回ずつ

各特別展2回ずつ

×家族5名まで無料

8

同じ特別展へ何度も入ることができるか

常設展へ入館

(全国の他館へも)

+招待券6枚

+同伴1名(何度でも)

+同伴1名(何度でも)

特別展へ団体割引が適用されるか

おねだん

※一般料金

5,000

8,000

5,000

10,000

10,000

その他特典

コンサートチケット、ミュージアムショップ、レストランの各種割引 5%~10%

 

東京国立博物館ニュースを配布

奈良国立博物館だよりの送付

 

年間展示案内の送付

 

特別鑑賞会を実施

 

ミュージアムショップ、レストランの各種割引

奈良国立博物館だよりの送付

 

年間展示案内の送付

 

特別鑑賞会を実施

 

ミュージアムショップ、レストランの各種割引

現在、特別展入館付きの会員制度はありません

ミュージアムショップ、レストランの各種割引

メンバーズパスポート実質無料で手に入れてしまうウラ技!

今回ご紹介しました各国立博物館のメンバーズパスポートですが、ある意味無料で、ゲットできてしまうウラ技が存在します!!(京都国立博物館を除く)

それは「株式会社コア(2359)」という会社の株を200株以上購入して1年間継続保有すると、株主優待でメンバーズパスポートの引換券がゲットできてしまうんです!

 

 

株取引なのでもちろん株価の変動がありますが、株主優待の内容が変更されなければ、自動的に毎年メンバーズパスポート引換券が送られてくるという、仏像好きにとってはかなりの優越感にひたれること間違いなし!

証券口座をもっていない人はまずは証券口座を開設しましょう。株取引をしながら楽天スーパーポイントが貯まったり、楽天スーパーポイントで投資信託も買えてしまう、楽天証券がおすすめです。(証券口座を開いたら→入金→株式会社コアの株を200株「現物買い」→あとはひたすら放置!)

 

 

いかがでしたでしょうか、各国立博物館 の会員制度について理解いただけましたでしょうか。特別展の鑑賞チケットの回数だけでなく、会員限定の特別鑑賞会やニュースの発行なども行われていることがわかりました。

 

以前は各特別展に一回だけしか入館できませんでしたが、今後は同じ国立博物館限定ですが、同一の展覧会に何度も入館することができるようになりました。

仏像の展覧会に集中して何度も足を運ぶことを考えると、今回の変更もそんなに悪いことではないかもしれませんね。

私がよく訪問する東京国立博物館では年間2、3回の仏像展が開催されています。展覧会のなかでは展示替えもありますので、1度の展覧会の中で最低2回は訪問しています。そんな自分にとっては今回の改変のほうがむしろ利用価値があるような気がします。

 

もちろん会員制度は仏像の展覧会だけでなく、国立博物館で開催されるさまざまな展覧会に利用ができます。会員制度を活用してお得に展覧会をたのしみましょう!

 

以上、全国の各国立博物館の会員制度比較でした。

 

あわせてこちらの記事で今後、開催予定の仏像展覧会情報もチェックしてみてください!

 

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