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【運慶登場?!】仏像ブラ参り開催レポート|三浦半島巡り

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2022年5月、半年ぶりに開催できた“仏像ブラ参り”

告知してわずか数日で満員になってしまうくらい、仏像の話がしたくてムラムラしていた…(笑)というメンバーが久しぶりに集まりました!

今回は、三浦三十三観音霊場の札所寺院をめぐり、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で活躍中(?)の三浦一族ゆかりのお寺も参拝しました!

午前の部は、京急久里浜駅からスタート!

近くの公園に移動して、先ずは自己紹介タイム。

久しぶりの開催だったことに加えて、初めて参加してくださった方も多かったので、より新鮮な雰囲気となりました。

等覚寺|千手観音立像・金剛力士立像

最初に参拝したのは三浦三十三観音霊場16番札所の等覚寺です。

京急久里浜駅から歩いて15分くらいで到着。

 


 

観音堂にいらっしゃる千手観観音さまと2体の金剛力士さまを参拝させていただきました。いずれも平安時代後期まで遡る古いお像です。

 

千手観音さまは、この近くの経塚山にあった千手院にいらっしゃいましたが、明治の廃仏毀釈で廃寺となり昭和になってから等覚寺にいらっしゃったそうです。金剛力士さまは、丸山不動と千手院を経て等覚寺にいらっしゃいました。

 

千手観音立像|横須賀市指定文化財

像高108.8cm

一木造

彫眼

平安時代後期

 

 

千手観音さまは金ピカに輝くお姿で、古仏の雰囲気を感じ取りにくくなっていました。しかし、修復前のお写真を見てみると、胴体の一木造りの部分に当時の面影を発見!衣文の彫りが浅く形式化された平安後期の特徴を見ることができます。


2体の金剛力士さまは腕を失い痛みの激しいお姿ですが、筋肉隆々とまではいかない優しいお姿の仁王さまだったのかな?と、想像が膨らみます。

木造金剛力士立像横須賀市指定文化財

一木造

彫眼

平安時代後期

 

向かって右手にいらっしゃる阿形像は、近くで見るとお顔の表情がよくわかり、彩色もほんのり残っていました。

清雲寺|観音菩薩坐像(滝見観音像)・毘沙門天立像

午後は北久里浜駅からスタート!

バスに乗り清雲寺へ向かいます。

清雲寺は、1104年に三浦義継が、父であり三浦氏の祖である三浦為継の供養のため建立されたお寺です。

本堂にいらっしゃる国指定重要文化財の“滝見観音”さまや横須賀市指定文化財の“矢請けの毘沙門天”さまなど参拝させていただきました。

滝見観音さまは、南宋で造られ、当時 日宋貿易の盛んだった鎌倉の地に伝わり三浦でお祀りされました。

(横須賀市のホームページより出典)

 

観音菩薩坐像(滝見観音像)|国指定重要文化財

像高約60cm

中国産の桜材

13世紀

南宋で造られたと考えられている

 

 

鎌倉地方特有の“遊戯坐”の観音さまで、光背に滝が流れているのが特徴です。岩場に足を投げ出しリラックスしたお姿は、鎌倉・東慶寺の水月観音さまのお手本になったそうです。

そして、お隣にいらっしゃる毘沙門天さまは、清雲寺の当初のご本尊さまです。鎌倉の運慶工房で造られた可能性が高いといわれています。

三浦一族の和田義盛のために敵の矢を受けとめたと伝わり“矢請けの毘沙門天”と呼ばれています。

毘沙門天立像|神奈川県指定文化財

像高70.7cm

鎌倉時代

お姿をよく見てみると…普通の毘沙門天さまと違うところがありました。なんと、沓(くつ)を履いてないんです!脛当て(?)は付けていますが裸足です。

これは、和田義盛を守るために急いで素足で出ちゃった?ということでしょうか???

満願寺|菩薩立像・地蔵菩薩立像

次に向かったのは満願寺です。清雲寺から坂道を登ったり階段を下ったり…コロナ禍の運動不足を痛感させられる険しい道のりでした。

 

満願寺は、佐原十郎義連によって鎌倉時代初期に創建されました。義連は、三浦氏の祖と崇められている三浦義明の子にあたります。鎌倉殿の13人でいうと、佐藤B作さんのご兄弟です(笑)

 

一ノ谷の戦いの「鵯越の逆落とし」では、義連が真っ先に駆け下りて、その後を源義経らが続いたという武勇伝があります。

満願寺は3度目の参拝になりますが、2mを超えた聖観音さまと地蔵菩薩さまがお二人並んでいるお姿はいつ見ても圧巻です!

 

(横須賀市のホームページより出典)

 

菩薩立像|国指定重要文化財

像高226.3cm

玉眼

鎌倉時代

地蔵菩薩立像|国指定重要文化財

像高203cm

玉眼

鎌倉時代

 

 

どちらも鎌倉時代初期に造られた、堂々たる体躯の威厳あるお姿です。ハリのあるお顔立ちやキリッとした目などが浄楽寺にいらっしゃる運慶の観音菩薩さまにとてもよく似ていて、義連が運慶周辺の仏師に造らせたといわれています。

 

写真ではわかりにくいですが、玉眼がキラリと光る鋭い目つきにドキッとしてしまいました。前からでも横からでも、どこから見ても逞しくて、武士の時代にピッタリな風格のあるお像です。

 

三浦半島のブラ参りは、2018年の11月に続いて2度目の開催でした。2018年は満願寺・満昌寺・浄楽寺をめぐったので今回と少し違うプランでしたが、私がブラ参りデビューしたのがその時だったのでとてもよく覚えています。気が付けばもう3年半も経っていますが、その時からずっと参加してくださっている方もたくさんいらっしゃるので、コロナ禍で毎月の開催は難しくても長く続けてきてよかったなー!!と、思ったのでした。

 

これからも素敵な仏さまに会いにいけたらと思っています!

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