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そもそも仏像とは?仏教のはじまりのストーリーをわかりやすく解説

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そもそも仏像とは?という話をしていきます。

 

みなさんは「仏像」と聞いて何を思い浮かべますか?修学旅行などでいった、鎌倉の大仏だったり、奈良の大仏だったりするかもしれませんね。頭はパンチパーマで、目は閉じて、でっぷりとふくよかな体型をした姿を想像する人も多いかもしれません。

 

しかし、仏像の世界というのは、それらの姿だけではなく、時にはめちゃくちゃ激怒している仏像がいたり、頭にたくさんの顔を付けた仏像がいたり、顔がゾウの仏像があったりと、さまざまな姿をした仏像がたくさんあるのはご存知でしたか?

まずは仏教のきそ、仏教のはじまりから!

仏はもともとゴータマシッダールタという王子さま

 

 あらためて仏像とは、という話ですが、言葉のとおり「仏」(ほとけ)の「像」(ぞう)です。はい、そのまんまですね。わざわざ説明する必要はありませんよね。

 

 では「仏」とは何か?ですが、仏とはお釈迦(しゃか)さま、ブッダと呼ばれる人物のことを指します。このお釈迦さまの本当の名前は「ゴータマシッダールタ」というインドに昔実在したシャカ族の王子様です。

王子はオール断捨離!そして悟りを開いてブッダへ

 ゴータマシッダールタは豊かな一族の王子様でしたが、29歳の時、裕福な生活をみずからすべて捨てて、修行の旅へ出ます。つまり断捨離ですね!

旅のなかでは、過酷な生活、たくさんの苦しみを経験して、ついに35歳の時に真理(本当のこと、正しい見方)を発見。つまり「悟り」をひらき、ブッダ(目覚めた人)となります。

 

 ちなみにですが「ゴータマ」は“最高の牛”(牛は聖なる生き物と考えられた)、「シッダールタ」は“目的を成就する者”という意味があります。

 

お釈迦さまが悟った仏教がどのように広まったのか?

「老」「病」「死」という逃れられない運命をかかえた人間が幸せに生きるためにはどうしたらよいのか?

長い修業の末にその真実を悟ることができたブッダですが、民衆に自分の悟りを語ることをためらいました。なぜなら、そうかんたんに自分の教えが伝わることはないだろうと考えたからです。

お釈迦さまの理解者である梵天はそれを知り「ブッダ様の悟りこそが仏の真理であり、仏教なのだ。 人々にその教えをひろめてくれなければこの世は滅亡してしまう!」と幾度となくお願いしました。

お釈迦さまは梵天の強い説得によって背中をおされて仏の真理の教えを人々に語ることを決意します。そして苦行時代の5人の仲間が修行している鹿野苑へ向かいました。 5人は、苦行を捨てたお釈迦さまは負け犬だとスルーしていましたが、その迷いのない輝いた姿に心を打たれ、教えを本気で聞き、そして最初の弟子となりました。さらに、耶舎という大商人の息子も、 お釈迦さまの教えをすぐに理解し、 出家してお釈迦さまの弟子になりました。また、有名な宗教者の迦葉3兄弟も教えを聞いてすぐにお釈迦さまの弟子になり、彼らの弟子たち1000人もお釈迦さまの弟子になったのです。

このように、お釈迦さまが悟りを得て からわずか半年で、仏教の大教団ができました。

仏教がインド全体に広がり、そして釈迦自身の死、入滅へ

お釈迦さまは仏教を広めるために北インドを旅しながら仏教をひろめました。そして雨季は、竹林精舎や祇園精舎という修行道場にとどまって説法をしました。35歳で悟りを得てから80歳で亡くなるまでの45年間、ずっとその生活をつづけ、多くの人々に仏教を伝えたのです。

80歳になって年老いて徐々に体がおとろえていくことを悟ったお釈迦さまは、常にそばにいた阿難陀という弟子だけをお供にし故郷をめざし、ラストの仏教を広める旅に出ました。その旅のとちゅうで自分の命がそろそろつきることを感じたお釈迦さまはクシナガラを入滅の場所に選びました。

2本の沙羅双樹の木の間に、頭を北に向け、 体の右側を下にして横になりました。そして阿難陀から入滅が近いことを聞いて集まったたくさんの弟子や信者たち動物たちも見守るなかで、静かに息をひきとりました。お釈迦さまの死は仏の世界に帰ったとして 「入滅(にゅうめつ)」といいます。

お釈迦さまがひきいる仏教集団を中心となってささえたのは釈迦十大弟子とよばれる有能な10人の弟子たちでした。彼らには、それぞれの飛びぬけた能力をたたえて 「智恵第一」 「神通第一」「説法第一」などのニックネームがついています。 (目黒の五百羅漢寺に行くと、五百人それぞれに特殊能力をもったスーパーアベンジャーズ集団となる羅漢が祀られる光景が広がっていて圧倒されるのでおすすめ!)

そしてこの弟子たちの力によって仏教が現代にまで伝わることとなりました。

仏像がたくさん生まれた理由(ワケ)

「あれ?仏像っていろんな姿をしたものがあるってさっき言ってたけど、お釈迦さま一人なの?」と思われるかもしれません。

 

 “せまい意味”と書いた理由は、そこにありまして、お釈迦さまの仏教が広がっていった頃、仏像というのはお釈迦さまの像である「釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)」しかありませんでした。

しかしその後お釈迦さまが出家して、修行している姿である「菩薩像(ぼさつぞう)」や、ヒンズー教の神々と仏教が結びついて、独自の仏が生まれたりして次第に仏像のバリエーションが増えていきました。

 

実は最初は仏教は作っちゃいけなかった!

 

はい、超ビックリの話をいきなりぶち込みますが、お釈迦さまは仏像を作ることを禁止してました。ほんとおどろきですよねw

「目ではなく心でかんじろ!」とどこかの映画で聞いたセリフをお釈迦さまが言ったかわかりませんが、お釈迦さまは形あるものである仏像をつくることを禁止(きんし)していました。だから仏像が作られるようになったのは、お釈迦さまが亡くなってずっとあとのこと。

 

最初は仏像ではなく、飾りなどのレリーフにひっそりとお釈迦さまの姿が描かれました。しかし、それが作られるようになると、人々のお釈迦さまを描きたい欲求(よっきゅう)を止めることはできません!つぎつぎとお釈迦さまの姿は描かれるようになり、ついに仏像がたんじょうするのです!

 

 それでは仏像とは何か?がわかったところで、仏像にはどんな仏像があるのか説明していきたいと思います。仏像にはそれぞれ役割があり、とくちょうてきな外見をしています。それが理解できれば仏像をより深く味わうことができます。さあ、それでは仏像の世界をみてみましょう。

 

つづき:仏像のランクを理解しよう!⇒

 

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