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【怖い国宝?!】神護寺展2024 – 空海と真言密教の宝物が東京に集結!薬師如来像は必見!

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ついにやってきましたこの時が!神護寺展|創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」は、2024年夏に東京国立博物館で開催される注目の展覧会で、展覧会が開催される情報がリリースされてから、首をながーく待っていましたがついに開催となりメディア内覧会に参加して参りました!

この展覧会は、日本仏教史上極めて重要な位置を占める神護寺の宝物を一堂に集めた、貴重な機会となっています。

神護寺は、京都北西部の高雄にある真言密教の寺院で、空海(弘法大師)さんが本格的に活動を始めたいわばメジャーデビューの舞台として知られています。

展覧会では、密教美術の粋を集めた宝物が展示されます。これらの作品は、日本の仏教美術の発展を理解する上で欠かせない重要な資料となっています。言ってみれば、神護寺には空海さんと密教に関する超レアなお宝がめちゃくちゃ集まってというわけ。しかもその一部は今回初めて寺外で公開されるんです!それがどーんと東京に来るわけなので、これはもう見逃したらイカンのです!

神護寺の歴史と文化財の重要性を広く知らしめる絶好の機会となるでしょう。空海の思想や真言密教の世界観を体感できる貴重な展示内容となっています!この記事では展覧会の様子をどどっーとお伝えしていきたいと思います!

仏像リンク
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仏像写真等、特別に撮影許可を得て撮影をしております

神護寺展のキホン、神護寺ってどういうところ??

国宝 金銅密教法具(金剛盤・五鈷鈴・五鈷杵) 中国・唐時代 8~9 世紀 京都・教王護国寺(東寺)国宝 金銅密教法具(金剛盤・五鈷鈴・五鈷杵) 中国・唐時代 8~9 世紀 京都・教王護国寺(東寺)

まず神護寺展を堪能するため神護寺ってどういうところなのかを押さえておきましょう!

神護寺は、空海さんと深い縁のある京都の北西にあるお寺です。空海さんといえば、平安時代初期に唐へ渡って密教を学び、日本で真言宗を開いた偉大な僧侶として知られています。空海さんは、この密教を7世紀頃に中国に留学して学び、日本に持ち帰って広めました。その最初の場所がこの神護寺なんです。つまり日本における密教(真言宗)誕生の聖地それがこの神護寺と言えます。

では、密教って一体何?ってことなんですが簡単に言うと、「仏教の最新アップデートバージョン」って言える当時における仏教の進化系といえる存在です。

仏教の歴史を簡単に振り返ると

1. 原始仏教:お釈迦さんが開いた当初の教え

2. 上座部仏教:「お釈迦さんの教えそのまま守ろうぜ」という頑固親父派

3. 大乗仏教:「時代に合わせて変えていこうや」という柔軟派

4. 密教:「大乗仏教をさらにパワーアップさせたろ!」という進化系バージョン

こんな感じです!

密教は、「悟りの境地」をより具体的に表現しようとしました。特に儀式や呪文、豪華な絵画などを取り入れて、「こんな感じやで!」と視覚的・体験的に示そうとした仏教なんです。例えば儀式では、「暗い部屋で護摩をパチパチ燃やして、なんかすごい呪文唱えたら、めっちゃ悟りに近づけそうやん!」みたいな雰囲気を作り出すんです。

このように、密教は「悟り」という抽象的な概念を、五感で感じられるようにアップデートした仏教の進化系バージョンだと思ってもらえたら、わかりやすいのかなと思います!

神護寺は、そんな空海さんがデビューの舞台であり、密教に密接に関わるお寺として、日本の仏教史上、非常に重要な位置を占めていて、しかも貴重な宝物がたくさんあるお寺なんです。

神護寺展のみどころ:国宝薬師如来立像

さて!じゃあこの展覧会の注目点についてご紹介しましょう!仏像好きにとってはなんといっても国宝薬師如来立像です!今回の展覧会の目玉の1つです。

この仏像の最も特徴的な点は、その表情が非常に怖いことです。通常、薬師如来は病気や怪我を治す優しい仏様ですが、この像は怒っているような怖い表情をしています。

国宝 薬師如来立像 平安時代・8~9 世紀 京都・神護寺蔵国宝 薬師如来立像 平安時代・8~9 世紀 京都・神護寺蔵

この怖い表情の理由は明確ではありませんが、密教の影響が強く出ているのではないかと考えられています。密教は、それまでの仏教と異なる最新バージョンとして、様々な特徴を持つ新しいタイプの仏像を生み出しました。密教では「ワイら、今までとちゃうで!もっとパワーアップしとるんや!」というような感じで、人間離れした特徴を持つ仏像がいくつか登場しました。

多面多臂(ためんたひ)の仏像や、いままでの仏教の概念になかった大日如来の存在など、人間の形を超えた姿の仏像が多く作られるようになったのです。

この薬師如来立像も、顔の表情だけでなく体の比率も特徴的です。太ももが非常に太く、「自転車競技の選手みたいやないか!」と思わせるほどです。また、この時期から薬師如来が薬壺を持つようになったことも特徴的です。これも密教の影響で、様々な法具(ほうぐ)を使用する傾向が反映されているのかもしれません。

普段神護寺では厨子のなかに収められていて、暗いなかでを目を研ぎ澄ませてなんとか拝観するというのが通常ではありますが、今回はなんと厨子なし!フルオープンで薬師如来を堪能することができるんです!個人的には太ももがパンパンに見える、ぜひ横からの拝観をおすすめしたいです!

神護寺展のみどころ:神護寺五大虚空蔵菩薩坐像

神護寺の五大虚空蔵菩薩坐像は、平安時代9世紀に制作された木造彩色の仏像群です。日本で制作された五大虚空蔵として、5体がそろった現存最古の作例として非常に貴重です。

これらの像は、神護寺二世真済(しんさい)さんが仁明天皇はんの許可を得て作ったんだそうです。昔の記録によると、860年頃には完成してたみたいです。

作り方がめっちゃ凝ってます。木で彫って、それに乾漆(かんしつ)という技法で細かいとこ整えて、最後に色を塗っています。これは、当時の超一流の仏師さんたちの技だったそうです。

この技術、まるで絵から飛び出してきたみたいな立体感があるんですよ。当時の密教の教えを形にした、めちゃめちゃ貴重な仏像群なんです。歴史的価値と芸術的な魅力が詰まった、見逃せない仏像群ですね。

各像の像高は約94cmから99cm で、ヒノキ材の一材から彫成されています。

五大虚空蔵菩薩は、虚空蔵菩薩の徳を5つの方向に分けた菩薩で、それぞれ異なる特徴を持っています。

1. 法界虚空蔵像:白色で、胸の前で指をクルクルっと捻じっています。まるで「よっしゃ、ええこと思いついた!」って感じ。

2. 金剛虚空蔵像:黄色で、独鈷杵という棒みたいなもの持っています。「これで悪いもんぶっ飛ばしたるわ!」言うてる感じ。

3. 宝光虚空蔵像:青色で、宝珠持っています。「ほら、なんでも願い叶えたるで~」言ってるみたい。

4. 蓮華虚空蔵像:赤色で、蓮の花持っています。「きれいな花見せたろか?」言ってるよう。

5. 業用虚空蔵像:黒色で、掲磨という武器みたいなものを持っています。「悪いことしたやつ、これでシバくで!」言ってるみたい。

 

そして今回の展覧会では、普段横一列が解除され、独自のフォーメーションを組んで、めちゃくちゃかっこいい5人組となっています!いつもは年に1回、2回ご開帳となる秘仏なので、現物を見れること自体も特別感満載!ぜひこの機会に目に焼き付けてきてください!

神護寺展その他のおすすめポイント

伝源頼朝像

この展示の目玉の一つが、鎌倉時代13世紀に制作された伝源頼朝像です。みなさんも歴史の教科書で一度は見たことがあるのではないでしょうか??

縦143.0cm、横112.8cmの絹本著色で、神護寺に所蔵されています。この肖像画は、めちゃリアルでかっこええ武将の姿をバッチリ描いてると言えるでしょう。強装束を着た頼朝の肩が張った姿勢と、袖が作り出す三角形の構図が重厚さを醸し出しています。

「この絵、ほんまに800年以上前のもんかいな?」と思わせるほど新鮮な風格があり、鎌倉前期の写実精神が感じられます。

国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」

もう一つの注目ポイントが、6年間の修復を終えた国宝「高雄曼荼羅」(紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図)です。これ、空海さんが直接関わった唯一の現存両界曼荼羅なんです!紫紺色の生地に金銀泥で描かれた曼荼羅は、「まるで曼荼羅界のプラネタリウムや〜!」と言わんばかり夜空の星座がつながるような美しい曼荼羅です。

今回の神護寺展において約230年ぶりに金剛界と胎蔵界の2幅が同時に公開されるという、「こんなチャンス、めったにあらへんで!」という貴重な機会となっています。この展示は、神護寺の歴史と空海の教えを深く理解できる絶好の機会です。見どころ満載の展示となっています。

特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」の開催期間と入場料

特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」は、2024年7月17日(水)から9月8日(日)まで開催されます。会場は東京国立博物館の平成館です。

開館時間は基本的に9時30分から17時00分までですが、金曜日と土曜日は19時00分まで延長されています。

入場料金については、一般が2,100円、大学生が1,300円、高校生が900円となっています。前売券を購入すると、それぞれ200円お得になります。中学生以下と障がい者の方、そしてその介護者1名は無料で入場できます。

特別展のチケットで総合文化展も見られるんです。「おおきに、お得やな!」ってことでせっかくなんで両方楽しんでいきましょう!

交通アクセスは、JR上野駅から歩いて10分ほどです。「ちょっと遠いなぁ」と思われるかもしれませんが、上野公園を散歩しながら行けば、あっという間ですよ。

「ほな、みんな見に行こか!」という感じで、この特別展をお楽しみください。

神護寺展の会期、会場、料金、など

正式名称

創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

会期

2024年7月17日(水) ~ 2024年9月8日(日)

会場

東京都国立博物館 平成館 特別展示室

料金

一般 2,100円(一般前売1,900円)
大学生 1,300円(大学生前売1,100円)
高校生 900円(高校生前売700円)

交通

JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分

注意事項

会期中、一部作品の展示替えを行います

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