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【オフ会“#寺ベル”レポ】利根川流域の仏像|埼玉・群馬・茨城

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こんにちは仏像リンクです!日本全国の仏像リンクのメンバーが関東で一堂に会して一緒に地方の仏像を訪問するオフ会の5月度を開催して参りました!

今回のオフ会のコンセプトは日本を代表する川、「利根川」。その流域には群馬県から千葉県の銚子まで、歴史と仏像がたくさん散りばめられています。皆さんはこんな地域の仏像を訪問したことありますか?

それぞれの仏像が語りかける歴史や風景を目の当たりにして利根川流域に伝わるたくさんの発見を得ることができました!️

今回はそんな利根川の仏像をコンセプトにした旅の報告をおこなっていきたいと思います!

仏像オフ旅のスタート!新宿駅から、いざ出発!

まずは、集合場所は都会の中心、新宿駅。

全国から集まったメンバーはなんと30名超え!多くの人から見るからにワクワク感が漲っていました。早朝から集まったみんなの表情は、仏像への愛に溢れていました!

道中では毎度おなじみ自己紹介タイム。

最近訪れた仏像スポットや今後の予定などを語らい合いました。

  • 福井県の二上町観音堂の御開帳に訪れた方
  • 宮城県多賀城で開催中の特別展「東日本大震災復興祈念 悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展」を訪問した方
  • 高知県の竹林寺御開帳に足を運んだ方

と、みんなそれぞれが日本各地の仏像に訪ねた思い出いろいろと伺いました️

仏像リンク
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みんなめちゃアクティブ過ぎて裏山汁が溢れまくりました、、!!

そして、最初の訪問先は、泉福寺。しかし、前日からの大雨により、文化財保護の観点から実は拝観ができない可能性がありました。私たちが泉福寺へと向かう途中、雨はなかなか止む気配を見せませんで、心配のドキドキ感が広がっていました。☔️

でも、ミラクルが起こりました!まさに泉福寺に到着する直前に雨が止み、まるで仏像たちが私たちを迎え入れるように静まり返った空️。無事に泉福寺を拝観することができました!

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まじで奇跡的に雨があがりました!やっほい!

泉福寺|木造阿弥陀如来坐像

泉福寺の歴史と由来

埼玉県滑川市に佇む泉福寺は、1190年に設立された真言宗智山派のお寺です。お寺の中には、国の重要文化財にも指定されている、木造阿弥陀如来坐像が安置されています。阿弥陀如来坐像は、慈覚大師(円仁)が作ったものと伝えられていて、中には1254年に書かれた墨銘が残されています。

泉福寺の仏像(阿弥陀三尊像)の概要

木造阿弥陀如来坐像は高さ84.3cm、檜材を使った割矧造りの技法で作られています。彫眼、漆箔といった伝統的な技法が施されており、像には定朝の様式が見られ、その細部までの精巧な彫刻で見る私たちをうっとりさせてくれます。また、胎内には修復のために書かれた墨銘が残されています。

泉福寺のその他ポイント

泉福寺の近くには、三門館跡という場所もあります。そこには堀や土塁が残っているのですが、詳細な歴史はまだ解明されていません。

華蔵寺|大日如来坐像

華蔵寺の歴史と由来

華蔵寺は1194年、新田義兼によって創建されました。このお寺は真言宗豊山派のお寺で、開山は弘道とされています。本尊は大日如来で、この仏像は新田義兼の守り本尊だったと言われています。

華蔵寺の境内は四季を通じて様々な花が咲く美しい場所です。お寺に併設されている華蔵寺美術館では、大日如来坐像を始めとする他の仏像や書画などを鑑賞することができます。

華蔵寺の仏像(大日如来)の詳細と印象

華蔵寺の本尊である「木造大日如来坐像」は、12世紀後半に作られたと推定されています。その製作材質はヒノキ材の寄木造りで、定朝様式による都風な仕上がりが特徴です。

この像は宝髻を結び、天冠台を着けて宝冠を被ります。また、腹前で法界定印を結び、右脚前に結跏趺坐(けっかふざ)の姿勢をとっています。この姿勢は胎蔵界大日如来像の特徴であり、その美しい形状と彫刻技術により一段と引き立てられています。

お昼は「煮ぼうとう」でお腹満足!

仏像リンク
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山梨のほうとうとは違って、味噌出汁ではなく、野菜の甘みたっぷりのスープがめちゃくちゃ美味かった!

光恩寺|阿弥陀如来坐像

光恩寺の歴史と由来

光恩寺は群馬県千代田町にある寺院で、雄略天皇が建てたと言われ、後に高麗王から来た恵潅僧正が寺院を開いたとされています。この寺は北関東三十六不動尊霊場の11番目となっています。寺の中には、群馬県の指定文化財である阿弥陀三尊像がある阿弥陀堂があり、昔の戦争で火災が起きた時に、この像が自分の足で逃げたという面白い話が残っています。

光恩寺の仏像(阿弥陀如来坐像)の詳細と印象

はらぺこヒヨドリさんからご提供いただいた資料より引用

 

光恩寺に祀られる阿弥陀如来像です。この阿弥陀如来像は、平安後期から鎌倉時代初期に作られ、その総高は240cm、像高は142cmと、大変大きな仏像です。平安後期の特徴を持つ定朝様式といわれ、脇侍として観音像と勢至像が立っておりそれぞれの総高は159cmです。寄木造りで作られ、玉眼が嵌入されています。

 

この阿弥陀如来像の印象は、その優雅で落ち着いた姿勢、そして全体にゆったりとした感じから広がる包容力にあります。静寂の中にも威厳を感じさせる、その雰囲気は見る者に安心感と心の安定をもたらします。この像は何度もの困難を乗り越えてきたとされており、その逞しさも伝わってきます。

 

阿弥陀如来像以外にも、「地蔵菩薩画像板碑」や「銅五種鈴」など、他の貴重な仏教遺物も多く残されています。境内には90mもの前方後円墳があり、仏教文化伝来以前からの信仰や人々が暮らしていた様子を感じることができます。

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雰囲気がめちゃくちゃ平安っぽい作りで、でも玉眼、不思議だったなぁ~

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ここで1寺訪問しているのですが、お寺様の都合により紹介は控えさせていただきます、ご了承ください!

西念寺|阿弥陀如来坐像

西念寺の歴史と由来

西念寺は坂東市に位置するお寺で、聖徳太子が建てたと伝えられています。以前は天台宗の聖徳寺でしたが、浄土教の開祖、親鸞聖人が来てからは浄土真宗のお寺となりました。親鸞聖人の弟子、井上三郎貞親(法名:西念)がこの地で教えを広め、以降西念寺と呼ばれるようになりました。

西念寺・阿弥陀如来坐像の詳細と印象

阿弥陀如来坐像は、高さ97.6センチのヒノキ材の像です。左手は膝上に掌を仰ぎ、第1指と2指を捻り、右手は屈して掌を前に立て、第1指と2指を捻る上品下生の印を結んでいます。藤原末期の定朝様の特徴を持つこの仏像は、小さく整った髪と落ち着いた面相、そして伏し目がちの目で、穏やかな印象を与えます。

この像は、藤原時代の特徴を持つ伝統的な彫刻技術を残しています。また、それぞれの手が形成する印、特に上品下生の印は、浄土宗の教えを象徴しており、教えの深さを感じることができます。

終わりに

関東の代表的な河川、利根川流域に伝わった仏像は東国が栄えた鎌倉時代よりも前の平安時代の特徴を示す仏像もたくさんあり、かなり古くからこの地仏教が伝わっていたことを示す痕跡を多く感じることができました。

お天気にも恵まれ、大満足な旅を満喫することができました!

 

写真提供:ゆう1さん、ソゾタケさん、元熊元さん

参加者されたメンバーの方々のつぶやき

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